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【テーブル天板】ABS樹脂エッジとは?メラミン共巻きとは?木口仕上げの種類を解説
2021.08.05
お店のテーブルを選ぶ際、色合いや木目柄の有無・手触りやメンテナンスのしやすさなど、テーブルトップに関するイメージをされる方が多いと思いますが、天板の木口(縁回り)の素材にもそれぞれの特徴があり、何を選ぶかによって見た目や使い勝手が異なります。
こちらの記事では、業務用家具でよく使われるテーブル天板の木口仕上げについてご紹介していきます。
木口材とは?
木口材とは木材の切断面にあてがう材料のことで、木口=「こぐち 」と読みます。
意匠性だけでなく、切断面を隠す・保護するといった意味で木口材を使用します。
「エッジ」や「面材」とも呼ばれています。
天板トップに用いられる仕上げ材と同様、木口材の種類によって意匠や耐久性、価格が異なります。
テーブルのご使用用途や設置する空間に合わせた木口材を選択することで、よりご満足いただける家具選びになります。
これからご紹介する主な木口仕上げの特徴をご覧いただき、ぜひ家具選びの参考にしていただければと思います。
ABS樹脂エッジ仕上げ
ABS樹脂エッジ仕上げは、その名の通りABS樹脂を木口面に貼付したものです。
貼付には専用の機械を使用する場合も多く、やや高額になるものもあります。
硬質樹脂であるため耐久性に優れており、圧着率が高く剥がれにくいため、多くの人が利用する飲食店やフードコートなどにオススメです。
コーナーは直角(ピン角)・R加工どちらも対応可能ですが、硬度と厚みのある材料なので、15Rなどの小さなR加工はできません。
トリミング面にもR加工を施すことができるので、教育施設や医療施設などにも納入されています。
色・柄の種類はメラミン化粧板ほど豊富ではないため、天板トップ仕上がりと色合いなどの違いは出てしまいますが、最近では柄や色の種類も増えてきており、石目柄やメタリック調、積層柄など様々なものがあります。
メラミン化粧板共巻き仕上げ
メラミン化粧板共巻き仕上げは、天板トップの仕上げに使用されるメラミン化粧板と同じものを木口面に貼り付けたもので、「共貼り」とも言われています。
表面材と色・柄・質感を統一したい場合には共巻き仕上げがオススメです。
一般的にメラミン化粧板はサイズ規格(900mm×1800mm・1200mm×2400mm)が決まっており天板サイズに合わせてカットして使用するため、天板のサイズや数量によっては木口材として別途材料を用意する必要がなく、コストを大幅に抑えられることもあります。
抗菌加工や抗ウィルス加工が施されているメラミン化粧板もあるので、表面材・木口材ともに抗菌仕様、抗ウィルス仕様のテーブル天板を製作することも可能です。
コーナーは基本的に直角(ピン角)となります。また、メラミン化粧板の貼り合わせであるため、特に濃い色合いの場合にはどうしても化粧板の断面が目立ってしまうという一面もあります。
木縁仕上げ
木縁仕上げは、木口面に木材を取付けた木口仕上げです。
天板トップの表面材はメラミン化粧板、木口材は木縁の塗装仕上げにすることで、樹脂エッジやメラミン共巻きよりも高級感や重厚感が出ますので、和食店などで、メンテナンス性・意匠性どちらも追及したい場合にオススメです。
加工性の高さから、廻り縁や巾木のような加工を施した木縁仕上げ天板もあります。
また、木縁巾も8mm・10mm・20mmなど様々で、デザインの選択肢が多いのも一つの特徴です。
一方で、木縁仕上げは衝撃にはあまり強くありません。テーブルを移動させる際に強くぶつけてしまったり、物が当たってしまうと傷や凹みが生じる場合があります。コーナーは数ミリ程度のRとなります。
ソフトエッジ仕上げ
ソフトエッジは樹脂製の木口材ですが、ABS樹脂エッジより柔らかい素材でできています。
突出した脚のようなものが付いており、木口に彫った溝に打ち込んで取付けます。
ピン角加工はできませんが、R加工がつけやすいという特徴があります。
樹脂エッジと比べて種類は少ないものの、単色のものだけでなく木目柄のものもありますので、表面材の色・柄に近いものを取付けることも可能。
柔らかい素材であるため衝撃を加えると傷や破れが生じやすいですが、当たりが柔らかいため小さなお子さまや高齢の方が利用される施設などでとても重宝されます。
水気を含むと取付け箇所から膨らみ剥がれが起きる可能性があるため、飲食店などで使用の際は少し注意が必要です。
テープ貼り仕上げ
「木口テープ」とも呼ばれる、粘着テープ式の木口材を使用した仕上げです。
樹脂材にプリントやエンボス加工を施したもの、化粧紙にダップ樹脂を含ませ加工したものなど様々な種類があり、メラミン化粧板の木目柄や色と同系柄・同系色でコーディネートすることができるものもあります。
薄型のためメラミン化粧板に比べ耐久性は劣りますが、その分キレイに仕上がりますし、小さめのR加工から大きめのR加工まで対応できるという応用力の高い木口材です。
小口テープは50m~100mほどの巻物で販売されているため、木口材の継ぎ目を最低限に抑えたり、一辺の長さが3000mmなどメラミン化粧板では分割となってしまう天板サイズでも、継ぎ目なく貼付できます。
表面材と木口材の統一感を重視する場合にはテープ貼り仕上げがオススメです。
まとめ
ここまでご紹介したもの以外にもアルミエッジや突板貼りなどといった木口仕上げもありますが、飲食店などの店舗や施設においてテーブル天板としてよく使われている木口仕上げをご紹介しました。
・耐久性、メンテナンス性を重視する場合:ABS樹脂エッジ仕上げ
・表面材と木口材の色や柄を統一したい場合:メラミン化粧板共巻き仕上げ / テープ貼り仕上げ
・重厚感や高級感のある天板にしたい場合:木縁仕上げ
・お子さまや高齢の方が利用されるなど、安全性を重視したい場合:ソフトエッジ仕上げ
がオススメですが、それぞれにメリット・デメリットがあり、ご利用シーン等によりどれが適しているのかという点も異なります。
エムワースではサイズや色合いなどのデザインだけではなく、どのような空間でご利用になるのか・主なご使用用途など具体的なご使用イメージをお伺いし、最適な家具提案をさせていただいております。
「色々なカタログを見たけれど、イメージに合う形状や色・柄のテーブルが見つからない」「カタログに掲載されているサイズよりも大きなテーブルが欲しい」という場合には、テーブルの特注製作も得意としておりますので、ぜひご相談ください。
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