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【椅子張地】何を選べば良い?選択時の注意点とは?

2021.08.23

椅子やソファ、スツールに使われる「椅子張地」は本革のものやビニールレザー、布生地まで多くのものがあります。

エムワースでお取り扱いをしている商品も、多くの椅子やソファ、スツールが200種類以上の張地からご選択いただけるタイプのものになります。

選択肢がたくさんあるとよりお好みに近いものを探せるというメリットがある一方で、「たくさんありすぎて結局どれを選べば良いのか分からない」と迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、業務用家具において使われる椅子張地の種類と、「知らなかった!」と言われることが多い、柄もの張地の注意点について触れていきたいと思います。

 

 

 

業務用家具における、椅子張地の種類について

業務用家具で使われる椅子張地は、ざっくりとご説明すると「ビニールレザー」と「布地」の2種類に分類されます。

一般家庭向けのソファ等では本革を使用したものも多く販売されていますが、業務用家具では主にビニールレザーが使われます。

特注品などでは本革を採用することもありますが、業務用家具メーカーの設定張地ではビニールレザーとなります。

飲食店やオフィスなどの業務使用においては、お手入れがしやすくコストを抑えたものが求められるためです。

布地については一般家庭でも広く使われていますが、業務用家具では「耐次亜塩素酸」や「撥水」など、やはりメンテナンス性を考慮して作られた張地が多く販売されています。

業務用家具メーカー各社では、ビニールレザー・布地合わせて選択できる張地が200以上と非常に多くの種類を設定しており、選択する張地により商品の価格が異なります。

エムワースサイトでも、張地選択が可能な商品については、張地の選択ポップアップ画面にて「ビニールレザー」と「布地」をタブ切り替えでご覧いただけるシステムになっております。

ビニールレザー 選択画面布地の選択 画面

 

>>張地選択が可能なチェアの一覧はこちら

>>張地選択が可能なソファの一覧はこちら

 

ビニールレザー

ビニールレザー張地例

ビニールレザーは人口的に作られた素材であり、大きく分類してPVC(塩ビレザー)とPU(合成皮革)の2種類があります。

ビニールレザーの張地はメンテナンス性に優れており、気軽に使える低コストのものが多く存在します。

PVC(塩ビレザー)は布の表面に塩化ビニール樹脂を使用したもので、様々な利用シーンを想定した機能付き張地も多く、耐アルコール・耐次亜塩素酸・抗菌・防汚・耐移行などの加工が施されているものがあり、飲食店や医療施設など家具のメンテナンス性や衛生面を重視する空間に最適です。

PU(合成皮革)は布の表面にポリウレタン樹脂を使用したもので、サラサラとした手触りや柔らかい質感が特徴的です。いわゆる「フェイクレザー」と呼ばれるもので、PVCほどの豊富な機能はありませんが、見た目や質感が本革に近いので、座り心地の良さを重視する場合やスタイリッシュな空間を演出したい場合に向いています。

デニム調やクロコダイル柄などデザインの種類も多いので、空間イメージに合わせた張地の選択も可能。一見すると布地に見えるタイプのビニールレザーもありますので、「本当は布地にしたいけれど、お手入れのしやすい張地が良い」という方は、ぜひビニールレザーのラインナップをご覧ください。

高級感や温かみを演出するのは布地の方が適していますが、お手入れのしやすい張地を選ぶならビニールレザーがオススメです。

 

 

 

布地

布張地例

布地は花柄やチェック柄、抽象柄などの柄が入ったものも多く、使われる糸の種類や色、織り方によって手触りや見た目が変わるため質感や柄・色合いのパターンが豊富であるのが特徴。

上の画像のように、異なる太さや色の糸を組み合わせて織られた布地は、立体感がありおしゃれに見えます。

業務用家具メーカーの張地ランクでは、ランクが上がるにつれ布地の種類が増えるため、ビニールレザーよりもコストがかかる張地になります。

一口に布地といっても毛足が長くふわふわとした手触りのものから硬めの生地まで様々な種類があり、中でも毛足が短く平織でしっかりと織り込まれた生地は摩擦に強いため、不特定多数の人が利用する空間に向いています。

撥水・耐次亜塩素酸など機能付きの張地はあるものの、PVCほど多くの機能はなくビニールレザーと比べるとメンテナンス性は劣りますが、ホテルのロビーやバーラウンジ、オフィスなど、温かみのある空間や高級感を演出するのに最適です。

 

 

 

柄合わせについて

ジャガーブリーズ 張地

椅子張地は数十mの巻物になっていて、椅子やソファ等に張り加工をする際に製品のサイズや形状等に合わせてカットして使いますが、花柄などの柄が入った張地の場合には注意が必要です。

通常、カットする位置は柄の位置に関係なくランダムとなりますので、カットする位置によっては柄が見切れてしまうことがあるのです。

たとえば画像の張地の場合、中央付近に配置されている花柄がメイン柄となりますが、メイン柄の途中にカット位置が来てしまうとこのようになります↓

柄合わせ例1

張る椅子やソファなどの製品によってはこれでも問題ない、ということもあるかもしれませんが、椅子の座面等できれば中央にメイン柄が配置される方が望ましいケースもあります。

同じ商品を複数台購入する場合、この方法ですと1台ごとに柄の出方が変わり、統一性がなくなってしまうことも…。

そこで、このカット位置を「張地の柄がきれいに見えるところでカットしてください」「柄の見え方が同じになるようにカットしてください」とオーダーできるシステムがあり、これを柄合わせと言います。

柄合わせをすると必要な張地の長さが増してしまう(=生地のロスが増えてしまう)ため別途費用が発生しますが、選択する張地と製品の組合せによっては柄合わせをした方が良い場合もあります。

柄合わせをご希望の場合には、お問合わせの際に「柄合わせ希望」などとご入力ください。

ご選択いただいた張地や商品を確認し、当店から柄合わせのご提案をさせていただくこともございます。

※「この位置でカットしてください」など、ピンポイントでカット位置をご指定いただくことはできませんので、何卒ご了承ください。

 

 

 

柄方向について

柄方向の指定 張地例

ボーダー柄やストライプ柄など柄の方向性がある張地の場合、通常は製品によって張り加工後の柄方向が異なります。

たとえばCRESのC-69シリーズの場合、張地の柄設定は縦方向(=ストライプ柄)なのですが、注文する商品によりこの柄方向が横(=ストライプ柄)になることがあります。

また、複数の商品をご注文の場合、同じ張地を選択しても商品によって柄方向が変わってしまうということもあります。

張地の柄方向を指定したい・複数の製品で柄方向を合わせたいという場合には、別途費用が発生しますが「柄方向の指定」をオーダーすることが可能なケースがあります。

柄方向の指定をご希望の場合には、お問合わせの際に「柄方向の指定希望」などとご入力ください。

ただ、柄方向の指定に関しては一つ注意点があります。先ほど、「椅子張地は数十mの巻物になっていて、製品のサイズや形状等に合わせてカットして使う」とご説明しましたが、生地巾は生地の種類ごとに決まっています。

ソファなど一辺が長いタイプの商品の場合、指定する柄方向によっては生地を継ぎ足さなければならず、ジョイントラインが出てしまうことがあるので注意が必要です。

 

 

 

まとめ

当店でお取り扱いしている業務用家具メーカーの椅子張地には「メンテナンス性・機能性が優れているPVC」「サラサラとした手触り・柔らかい質感のPU」「質感や柄・色合いのパターンが豊富な布地」の3タイプがあります。

ご利用シーンやお好みに合わせて、まずはビニールレザーにするか・布地にするかを決めていただくと選びやすくなるかと思います。

柄が入った張地は注意点もありますが、柄ものの張地を取り入れると家具の雰囲気が華やかになるのでオススメでもあります。

椅子張地のご選択に迷われている方やご不安な点がある方は、ぜひお気兼ねなくエムワースにご相談ください。

ご希望の場合には、張地サンプルをお送りし実際の質感やお色を確かめていただくことも可能です。ご希望の方はお問合わせフォームよりご依頼くださいませ。

 

 

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