新着情報

業務用家具購入前の確認ポイント|イスやソファなど商品ごとの注意点や家具納品に関する注意点について解説

2023.11.02

 

業務用家具は、設置する空間に合わせてオプションを選択することができたり、サイズオーダーができる商品が多数あります。家庭向けの家具に比べカスタム要素が多く自由度が高いのですが、その分購入前に注意すべき点もいくつかあります。

家具を設置される場所や選定される商品によって以下に記載しているポイントだけではないケースもありますが、業務用家具を購入される際の一般的な確認ポイントについて解説します。

 

 

チェア、カウンターチェア

 

1.テーブル、カウンターの高さを確認

一般的には、テーブル総高-250~300mm程度がチェアの座面高として最適な高さとされています。よほど天板の厚みがある場合を除き、床面から天板トップまでの高さから-250~300mm程度となりますが、天板の下端で採寸をされる方もいらっしゃいます。天板下端までの寸法を基準にしてしまうと椅子が低すぎて使いづらいという場合がありますのでご注意ください。

特にカウンターチェアの場合は脚部の高さを決めたり、4本脚タイプの場合はカウンターの高さによって脚カットが必要なケースもありますので、チェアの商品選定をする前にテーブルやカウンターの高さについて確認しておくとよいです。

椅子とテーブルの高さについてはこちらの記事もぜひご覧ください。

シーン別 テーブル高さの決め方について

 

2.プラパートが必要かどうかを確認

Proceed木製イス用プラパート Proceed金属イス用プラパート

標準仕様で樹脂製のプラパートや脚キャップが付いている商品もありますが、プラパートをオプションとしている商品が多数あります。椅子を使用する際に床や脚先へのダメージが懸念される場合や、床材の特性により椅子が引きづらいような場合には、プラパートを取付けたり、標準で付いているプラパートから種類を変更した方が良いケースがあります。

プラパートは椅子の購入後に取付けることもできますが、種類によっては椅子脚に下穴を開ける必要がある等、ある程度の技術を要するものがありますので、購入前にプラパートの必要性や、椅子を使用する空間の床材について確認しておくことをおすすめします。

ちなみに、プラパートは使用するうちにどうしても摩耗してしまいます。長く使う場合はプラパートそのものや交換パーツを取り換えるなどのメンテナンスが必要になります。摩耗したまま椅子を使用すると、床材を傷つけてしまう可能性がありますので定期的な点検をしましょう。

 

3.カウンターチェアのステップが必要かどうかを確認

タッソカウンターDH

一本脚タイプのカウンターチェアの多くは、標準仕様ではステップ(足掛け)が付いていません。目安としてSH(床から座面トップまで)寸法が500mm程度より高くなる場合は、チェアもしくはカウンター側にステップが必要になります。カウンターにステップバー等が付いている場合は必要ありませんが、付いていない場合はオプションでカウンターチェアにステップを付けましょう。

ステップの位置は凡そ、座面トップから-400~450mm程度が推奨されますが、よほど指定する必要がある場合を除き、商品や座面高によって多少異なる場合もありますのでメーカーが推奨する位置で取付けるとよいです。

カウンターチェアのステップは後付けができない、もしくはできるとしても費用や手間がかかるものがほとんどなので、ステップが必要かどうかは購入前に必ず確認しましょう。

 

テーブル

 

1.反り止め金具が必要かどうかを確認

LE-DG900D

目安としてW1500~の大きなサイズのテーブルの場合は、取付ける脚によって反り止め金具が必要になるケースがあります。

上の画像のような対立タイプの脚を取付ける場合は、天板の幅が広くなると反りが発生する可能性が高くなるため、テーブルの購入時に反り止め金具も合わせて購入し取付けることをオススメします。

購入する天板サイズと脚の種類で反り止め金具が必要になるかどうか分からない場合は、販売店に問い合わせるとよいです。

 

2.アジャスターの有無を確認

テーブルは多くの商品にアジャスターが付いており、数mm程度の調整ができるようになっていますが、商品の性質上アジャスターがついていないものもあります。設置する場所の床がカーペットなど一般的に調整の必要性が低い場合はアジャスターがついていなくてもさほど問題ありませんが、床材によりガタつきが懸念される場合は脚先にアジャスターがついている商品を選びましょう。

 

ボックスソファ、ベンチシート

 

1.壁面にコンセント等の出っ張りや巾木があるかどうかを確認

壁面にボックスソファやベンチシートを並べる場合は、ソファやベンチとコンセント等の出っ張りが干渉しないかどうかを確認しましょう。ソファやベンチを複数台を並べたりL字型やコの字型に配置する場合は、コンセント等と干渉する場所があると配置が崩れてしまいます。コンセント等の位置や商品によっては加工が必要なケースや、配置計画の再検討が必要なケースがありますので、商品検討段階でしっかり確認しましょう。

また、巾木がある場合は採寸の際に注意が必要です。壁から壁まで、もしくは柱から柱までの間にソファを納めたい場合は、巾木があるようでしたら巾木から巾木までの距離を採寸しましょう。足元に巾木がついているのに壁から壁までを採寸してしまうと、実際のスペースよりもソファの方が大きくなってしまい納まらなくなることがあります。

 

2.窓枠や壁見切りとソファが干渉しないかどうかを確認

壁に見切りが施されている場合、見切りの位置とソファの高さによっては干渉してしまう場合があります。ソファと壁見切りが重なってしまうと綺麗に納めることができないため、設置されるスペースをよく確認しましょう。

同じように、窓枠と干渉してしまうケースもあります。ソファを設置する壁面に窓がある場合は、窓枠の下端が床から何mmの位置にあるかを確認しておくとよいです。

ソファの背のトップ部分は、中にウレタンが入っているため多少の凸凹がありどうしても直線を引いたような真っすぐなラインにはなりません。壁見切りや窓枠の下でソファを納める場合は、真下ではなく少し距離が取れる高さに設定すると違和感が少なくなります。

 

3.背面仕上げが必要かどうかを確認

ソファやベンチシートの配置により、背裏が露出する箇所は全て同じ張地で仕上げる必要があります。メーカー品の多くは壁面設置用でない限り指定した張地で背裏まで仕上げますが、特注製作の場合は指定しないと背裏が金巾と呼ばれる無地の布が張られるケースが多いです。せっかくお店の雰囲気に合わせたソファの張地を選んでも、別の生地が張られている背裏が見えてしまっては台無しです。購入前にこの点も確認しておくとよいでしょう。

また、これは商品や選択する張地によって異なりますが、少しでもコストを抑えたい場合に背裏を金巾張りに変更するケースもあります。ソファやベンチを壁沿いに配置する場合は基本的に背裏面は隠れるので、標準仕様で背裏まで張地で仕上げる商品をあえて背裏金巾張りにすることで多少のコストダウンが期待できる場合があります。

 

家具の納品に関する事前確認

 

特にソファなどの大型商品を購入される場合は、搬入経路の事前確認が非常に重要になります。納品日当日に搬入できないということがないよう、購入前に設置されるスペースまでの搬入が可能なサイズであるかどうかを確認しましょう。建物や内装計画等によって以下に挙げるポイントだけではないケースもありますが、一般的にチェックした方が良い項目は次の通りです。

 

・出入口寸法

 建物や店舗のエントランスだけでなく、設置される場所までに扉等の出入口がある場合はもれなく確認しましょう。家具の購入時にまだお店の内装工事が完工していない場合は実際の寸法をあたることができませんが、そのような場合には出入口の「有効間口寸法」を確認するとよいです。例えば、内装工事の計画図に記載されている扉の間口寸法が「W800mm」だとしても、実際に戸当たりや扉を設置すると通行できる間口はW700mm程度になるということがあります。この場合のW700mmが「有効間口寸法」になります。出入口の有効間口寸法によってはソファコーナー等の大型商品が搬入できない場合がありますので、仕上がり後実際に通行できる間口の寸法を確認しましょう。

 

・エレベーター寸法

 エレベーターを利用して搬入を行う場合は、エレベーターのカゴ内寸法だけでなく出入口の有効寸法も確認しましょう。商業施設などの大型施設は大きな搬入用エレベーターがありますが、街中のビル等は搬入用のエレベーターがなかったり、あっても比較的コンパクトなサイズであることも少なくありません。大型商品の場合はエレベーターに入らないと階段で上階まで運ぶのは非常に大変です。ご自身で搬入せず搬入業者を手配する場合でも、階段での荷上げには別途費用が発生する場合がありますので、エレベーターに入るサイズかどうかを必ず確認しておきましょう。

 また、大型家具を購入する場合は、出入口やエレベーター付近も含めた搬入経路上での取り回しができるかどうかも合わせて確認することをおすすめします。

 

・内装工事の工程

 これは新規出店やリニューアルなどで内装工事をされる場合に限りますが、床や壁仕上げ前の躯体固定など特別な設置工事を伴う場合を除き、家具が搬入できるのは内装工事がほとんど終わった段階になります。「お店のオープンに間に合わないといけないから」と早めの日にちで納品日を設定した結果、床工事や壁の仕上げ工事が終わっていない等により家具が搬入できないということがあります。大型家具の搬入には時間を要したり、一時的に工事作業の手を止めてもらうことがありますので、他の業者とのスケジュール調整が必要になるケースもあります。家具の納品日変更には保管費等の追加費用が発生してしまいますので、事前に内装工事業者と打合せを行った上で適切な納品日を設定しましょう。

 

この他にも、家具を設置される場所や選定される商品によって確認すべきポイントや注意が必要になる点もありますが、多くのケースに当てはまる基本的なポイントとして解説させていただきました。

業務用家具を購入される前に、ぜひチェックしてみてください。

 

総合案内(ご利用ガイド) / ご購入の流れについて

 お問合わせ / かんたんLINEお問合わせ